昨日、映画「オデッセイ」を観てきた。
横浜の映画館で、ポイントカードを持っていると3月まで1100円で観られるキャンペーン中だった。
正直、1100円で観てしまうのは申し訳ないと思うくらいのいい映画だった。
自分が観て来たここ5年くらいの映画の中で確実にベスト3には入るレベル。
とりあえず、観る前の評判を聞いた時の段階では、
これは一人の超人的な男が苦境を何とかしちゃうマッチョでサバイバルなアメリカ映画、だと思ってたけど
実際に観た後の印象としては、上の要素はやっぱり強いんだけどそれだけでもなくて、
一人の男の救出という一つの目的に向かって多くの人間が活躍していく群像劇、だった。
(以下、ネタバレ含む)
(このブログの箇条書きに感想書くフォーマットがいいなと思ったので真似てみる)
- 冒頭、火星で嵐に遭遇して飛んできたアンテナに衝突し吹き飛ばされる主人公ワトニー
- ほかのクルーや船長の必死さがいい。この時点では助けられないんだけど、みんな自分の出来る事を尽くそうとしているのがいい。
- 船長が本当にギリギリで撤退を決める、ワトニーを諦める(優先順位を忘れない)のもちゃんと好感が持てる。
- 嵐が過ぎ、宇宙船は脱出して取り残され、自分の腹にはアンテナの破片が刺さってる、状況的にはどん底のさらに底にいるワトニー
- このアンテナを抜き取ろうと処置をするシーン。若干グロいんだが、ここでワトニーの精神力の強さやタフさが印象付けられる。
- 超人的な描き方じゃなくて、痛いものは痛いんだけど覚悟を決めよう、実行しようとする描写になってんのがよかった
- このアンテナを抜き取ろうと処置をするシーン。若干グロいんだが、ここでワトニーの精神力の強さやタフさが印象付けられる。
- ビデオに日々の記録を残していく
- 最初の戸惑った様子と、それでもポジティブに明るく、ジョークを織り交ぜて語ろうとする姿がいい
- 語りながらだんだんテンションを上げていく感じ
- まず、最初にするのがハブ(簡易基地)の在庫確認
- 終盤にワトニーが大勢の前で語る時の内容とちゃんとリンクしている。本当に一つ一つ問題解決の階段を登っていく感じ
- 酸素、水、イモの栽培、ローバーの長距離移動テストと順調にステップを登っていく(時々、水素爆発)
- NASAの部隊が火星の異変に気づく
- みんな純粋に人の命は大事だ、とかだけで動いてなくてそこがいい
- どうせ餓死するんだからと緘口令をしいてみたり、取り残された宇宙飛行士の心理に興味を示したりとゲスい部分もちゃんと描いてる
- これが話が進むにつれて徐々に変わっていくのがまたいい
- みんな純粋に人の命は大事だ、とかだけで動いてなくてそこがいい
- 船長の音楽の趣味は最悪だ!ディスコミュージックしかねえ!(口が悪い)
- 余暇の過ごし方を持て余す余裕が出てきた感
- そのディスコミュージックを次々と劇中音楽として流す、素晴らしい
- 1997年の火星探査機を掘り起こして地球との通信を試みる
- マーズ・パスファインダー - Wikipedia
- ローバーで突然移動を始めたのを見て、すぐに探査機の着地点とピンと来て当時の開発元へ飛ぶNASAの人マジ有能
- こういう脇役が有能なのは見ていてとてもスカッとする
- 最初の通信はカメラの向きでYES、NOのみ
- 2択では物理学の会話はできない→そうだ!16進数だ!→超ナード(オタ)のヨハンセンがASCIIコード表を持っていたぜ!
- このアメリカン本当に口が悪い
- 2択では物理学の会話はできない→そうだ!16進数だ!→超ナード(オタ)のヨハンセンがASCIIコード表を持っていたぜ!
- 通信デバイスのOS(?)をハックするコードを書き換えて、チャット通信が可能に
- 自分が生きてることを秘密にされてて放送禁止コード連発→全米生中継
- クルーにもやっと連絡が行く、みんな責任を感じていた
- チャットで久々の会話なのに軽口を叩き合うシーンは本当好き
- 「生物学者?科学者って言っていいのか?」みたいな下り、ニヤニヤする
- チャットで久々の会話なのに軽口を叩き合うシーンは本当好き
- NASAでの補給船プロジェクトのミーティング最中、長官が盛大なフラグを立てる
- 1分後にフラグ回収、ハブ爆発
- 「畜生!クソッ!クソッ!クソッ!」
- ワトニーが初めて本当に絶望した瞬間ではなかろうか、観ててちょっと泣きそうになる
- 数日後、そこにはちょっとうなだれてハブの修理をするワトニーの姿が
- 焦って補給船の開発を進めた結果、補給船が打ち上げ後に大炎上
- やっぱり検証は大事
- ここからクルーメンバーの活躍フェイズに移行していく
- クルーの乗る宇宙船は地球に帰らないで地球の重力を利用しつつUターンして、中国の補給を受けて、火星に戻ればいいんじゃね?
- 自分たちの大事な機密であるプロジェクトをただ犠牲にして人命救助を申し出る中国が不気味
- ここで思惑とか狙いがあるってことを言わないと、他の登場人物と比較しても中国側の人間味がすっげえ弱くなるんだけども
- 実際に、エピローグのシーンで中国人宇宙飛行士らしき人物が次のプロジェクトに乗り込んでるので、そういう思惑はあったはず
- 日本語訳でそういう表現カットしてたりする?
- ここで思惑とか狙いがあるってことを言わないと、他の登場人物と比較しても中国側の人間味がすっげえ弱くなるんだけども
- 自分たちの大事な機密であるプロジェクトをただ犠牲にして人命救助を申し出る中国が不気味
- クルーメンバーの意思決定シーン好き
- 救出という選択をすることで起こる命のリスクや失職のリスクをちゃんと認識し、それでもやるか、を問う流れはすげえいい。
- その場のテンションで行動を決定するだけの脚本だと説得力がないもの
- 救出という選択をすることで起こる命のリスクや失職のリスクをちゃんと認識し、それでもやるか、を問う流れはすげえいい。
- 脱出用の宇宙船を打ち上げるのに重量を減らさなければ
- ここは何故減らさないといけないんだっけか?燃料が足りない?
- 結論:屋根なんて飾りです
- 救出シーン
- クルーの活躍が観ていて本当に嬉しかった
- 魅力的な能力を持っているのにイマイチ活躍できずに終わった「ベイマックス」の大学生軍団の描写にがっかりしていたので
- 「化学者なんだから爆弾ぐらい作れるだろ」
- ひどい言い草だ
- 宇宙船との距離とか相対速度の誤差数値がメンバーの活躍で徐々に収束していくワクワク感
- 船長とのランデブーはちょっとラブシーンっぽかった
- 再会一発目に「あなたの音楽の趣味は最悪です」台無しすぎるwww
- クルーの活躍が観ていて本当に嬉しかった
多少気になるところはあったけど、概ね素晴らしかったとは言える作品。
もう一回ぐらい劇場で見てもいいかなーと思える。見返したい場面も多々あるので。
↓の解説記事がすばらしかった
映画「オデッセイ」の分かりにくい場面を解説します | 自分に負けないラボラトリー