八景島のミクさんイベントに行ってきた

http://www.mikuevent.com/pc/hakkeijima/index.html

詳細は↑ということで、15日に八景島シーパラダイスで島全体を使ってミクさんおよびクリプトン製ボカロをプッシュしようというイベントをやっていたので、行ってきた。島全体を使っているという事で、スタンプラリーが実施されており、これもやってきた。
出発が遅れて、島に到着したのが17時だったのだが、それでもスタンプラリーを全箇所回ることが出来た。

なお、このイベント期間は来週いっぱいまでだが、イベントの目玉となる花火は3連休(17日まで)しかやっていないので要注意。

スタンプラリー



スタンプラリーは1部1300円(前売り1000円)、まあなんというか観光地価格です。パンフレット付やワンデーパスポート付のセットチケットも色々売ってた。
左のように、折りたたまれた状態で渡されて広げると左下のようなポスターサイズになる。これがスタンプ帳と地図をかねているので、そこかしこでこのクソでかいスタンプ帳を広げては風に煽られている人を見かけた。
スタンプは全部で10個、そのうち6個を押せれば記念品がもらえるというもの。10個全部押すと花火の観覧席に抽選で招待されるらしいのだが、これ3連休以降はどうすんのだろう・・・?
また、スタンプは有料の水族館内に入らないと押せないものもあるが、6個押す目的だけであれば他のスタンプは全て無料で押せるので、水族館の入場料2500円くらいを払わなくても大丈夫。自分はせっかくなので、ナイト割引みたいのを利用して水族館にも入ったが。










メリーゴーランド


シーサイドライン八景島駅からシーパラダイスに入ると一番最初に目にするのが、このメリーゴーランド。その馬車(?)部分の側面がAlice in musiclandの絵になっていた。
また、支柱の部分にも絵のシートがかけられていた。シートが円柱に巻きつける形なので、かなりダルッダルになっていたが。
1番目のスタンプ台が乗り口の近くに設置されていた。

【VOCALOIDミュージカル】Alice in Musicland【オリジナル曲】 - ニコニコ動画

物販ブース

物販ブース前にはミクさんとカイト兄さんの大型ねんどろフィギュアが設置されていた。
流石に17時過ぎともなると、限定販売の浴衣ミクねんどろフィギュアが売り切れていた。ちょっと欲しかったので残念。それでも、Tシャツと手ぬぐいとペーパークラフトを購入した。他にも、ビーチサンダルやらタオルやらレジャーシートやらを販売していた。
映画館とかでもよく見かけるが、今回も八景島までスタッフ動員して出店してるアニメイトは流石のフットワークの軽さ。

ここには4番目のスタンプが設置されていた。

1/1スケールフィギュア&グラフィグ

物販ブースの上の2Fフロアではフルスケールのミクさんフィギュアが展示されていた。その向かい側にはグラフィグというキューブ型ペーパークラフトのミクさん巨大版が設置されていた。写真のもののほかに全部で6個設置されていた。



ちなみに、物販ブースで買ったペーパークラフトがこれのミニチュア(本来サイズ)バージョン。10分ほどで手軽に組み立てられて、PCの上に乗せるとちょうど収まる感じ。(右の写真はアイマイナちゃん)

1/1フィギュアの横には3番のスタンプ、グラフィグの横には2番のスタンプが設置されていた。

このフロアでは他にもオリジナル映像上映とかもあったらしいが、こちらは別途チケットを入手していないといけないため残念ながらみることは出来なかった。


水族館(外)

水族館はアクアミュージアムという室内スペースと、ふれあいラグーンという野外コーナーに分かれており、とりあえず野外のほうから回った。
八景島の水族館ではふれ合える水族館をテーマにしているらしく、野外のコーナーにイルカやらペンギンやらに近づいたり触ったり出来るスペースを用意している。
他にも、某旭山動物園でおなじみになったアザラシが通り抜ける円柱水槽とかもあった。











こちらは売店の前にフィギュアが3体並んでいた。これは水族館の内側に設置されているので、入場料金を払わないと見ることが出来ないようになっていた。ミクさんのフィギュアの後ろには左写真のような注意書きが添えられていた。
ちなみに「あほ毛」は繊細だが、ツインテールは頑強らしく写真をよく見ると先端が地面を削っている様子が見られる。やはりツインテールは最強だな(物理的に)
このフィギュア横に10番のスタンプが、売店の中に9番のスタンプが設置されていた。

水族館(内)

野外エリアを抜けて、メインのほうの水族館へ。ひと頃、話題になった水槽の中を上っていくエスカレーターとか、やたらアグレッシブに動き回るホッキョクグマとか色々あったけども割愛。



水族館という事で、深海少女の水中がフィギュアが設置されていた。魚達もこんな目立つ物体が置かれていたら気が気じゃないのでは、とか思ったが。
周辺の光量に対して、フィギュアの照明が半端ないためうまく撮れなかった。ちょっとラスボスみたいになってしまった。
この水槽の後ろに6番のスタンプが、もう一つ階段付近に5番のスタンプが設置されていた。

【初音ミク】 深海少女 【オリジナル】 - ニコニコ動画






あと、水槽上部の海の生き物の解説パネルのところに「たこルカ」の解説が書かれており、水槽の至る所にたこルカのプラスチックパネルが設置されていた。芸が細かいww。
明らかに異質なたこルカが設置されている脇を普通に熱帯魚たちが泳いでいる姿はなかなかシュールだった。

オクトパス

遊園地などによくある、ゴンドラが空中に浮かんだ上体でグルグル回るアレ。周辺の鉄柵にたこルカの垂れ幕がぐるりと一周して掲げられていた。
近くには8番のスタンプがあった(タコだけに)。スタンプ台の上からは、たこルカさんフィギュアが上から目線で尾で迎えしてくれた。

客船ターミナル

客船ターミナル内では39's Galleryとして、今回のイベントで使用したイラストの原画がパネル展示されていた。
ここには7番のスタンプが設置されていた。


花火

20:30からメインイベントの花火シンフォニアとのコラボレーション。ミクの曲に合わせて、花火を打ち上げるショー。
中の人(藤田咲)の声でショーの開始を告げるのだが、いざ喋られてしまうと最早ミクの声に聞こえないという不思議な違和感。
曲は定番曲ばかりというわけでもなく、割と最近の「アマツキツネ」とか、一瞬だけ「ファミファミファミマ〜」が流れたりとか。それにしても、シメの曲が「お断りします」なのはどうなのかww。


【初音ミク】お断りします【 ( ゚ω゚ ) 】 - ニコニコ動画


ちょうど、当日の花火の模様の動画が見つかったので貼っておく。

D

スタンプ制覇

色々と回り道をしたり、買い物したり、途中で夕飯を食ったり、花火を見たり、そんなダラダラとしたペースで回っていたけれど何とか時間内にスタンプ制覇に成功〜。


そのほか

このイベントはコスプレ用の更衣室を開放してたりして、島内を歩いてると至る所でボカロキャラのコスプレをして歩いてる人を見かけた。何というか、お祭りだなーという感じがした。
コスプレだとミクが一番人気なのは分かるが、その次に多く見たのがカイトだったのはちょっと意外。あと、リンレンは衣装が私服ぽいのとか浴衣とかだと、ただの金髪ヤンキーに見えてしまうのが残念だなー、と思った。

あるカフェでの会話

5月某日、某所のカフェでの会話


「おおお、本当に色変わったよ」

「てか、かき混ぜすぎて色がピンク通り越して白になってないか」

「あー本当だ。うー勿体無い」

「勿体無いなのか、感想が」



「そう言えば、さっき隣の席にミクのコスプレした人いたじゃん」

「ああ、居たねえ」

「あれ、店員じゃなかったんだね」

「え?……店員だと思ってたの?」

「だってガチャガチャの前に張り付いてたから補充してんのかと思って」

「おま、店員があんな必死に小銭を連続投入するかよ」

「えー、だってあまりにもコスプレの度合いが見事すぎるからさ。商売のレベルかと思って」

「あー、まあ確かに。細かい部分までかなり衣装作りこんでたよな。
 それでも、ケーキ頼んでロウソク立てて『ハッピーバースデーミークー♪』って、やってて店員は無いだろう」

「そうか店員じゃなかったのか…」

「ないない」

「でも男の人だったよね?」

「え!?」

「あれは男の人でしょ?」

「え!?ちょ、マジで?いやいや、あれは女でしょう」

「いや、最初そう思ったけど。あれ男の人だったって」

「いやいや、まぁ…確かに背は高いめだったけど。男は無いってー」

「だって店員と喋ってるときの声が、小さかったけど低い声だったもの」

「マジで!?え、マジで男だったのアレ?だって足ツルツルだし、胸も、こう……盛ってたじゃん」

「そー、だから凄いなーと思って。徹底してるなーと思って」

「そうなのか…。男、あれが男か…。
 いや、待てよ。やっぱり男はないよ、絶対。」

「えー、それはもう願望じゃないのー、女であって欲しいっていう」

「いや、だってアレだけ徹底してるのに胸盛ってるんだぜ。
 ミクのコスプレで徹底してるんなら、わざわざ大きめに盛るなんてありえないだろ。」

「うーん、それは確かに…」

「それにさっき肩口の隙間から、こう…縦に…黒いブラ紐らしきものが見えてたし」

「そんなん見てたのか。まあ、確かに、黒は無いねえ」

「うん、ミクで黒は無いよ」



「んー、結局どっちだったんだろうな。今となっては確かめようもないけど」

「いやいや、あの時であっても確かめようなんて無いから。
 正面に立って『あなた男ですか?女ですか?』って聞くのかよ。」

「そんな直接は聞いたりしないよ。もうちょっと、こう、注意深く観察できてたかなー、と思って」

「それ下手すると警察に逮捕される案件だと思うな」

NHKの技研公開に行って来た

土曜日に世田谷のNHK放送技術研究所でやっていた技研公開2012を見に行ってきた。



http://www.nhk.or.jp/strl/open2012/

以前にも一度行ったことがあるのだが、NHK という企業の放送局としての側面だけでない、研究機関としての側面を一つのパッケージとして見ることができるので機会があれば出来るだけ行きたいと思ってるイベントである。


二子玉川駅からバスで20分かけて行ったのだが、世田谷の恐ろしく狭い路地を小型のバスですり抜けるようにして走るので車内は混雑する上に激しく揺れるという軽くヘブンな気分を味わえる道程であった。以前、用賀駅からバスで同じくらいの時間かけて行ったときはここまで酷くなかったと思うのだが…。
世田谷は高級住宅街だというが、金貰っても住みたくねえなあ、という印象を強くしてくれる。




では、個々の展示からいくつかを紹介。

Hybridcast

おそらく、今回の展示で一番気合の入っていた部分。権利コンテンツを流していたため写真撮影は出来なかったが、なかなか興味深い展示だったので関連記事を引用しつつさらっと感想を。


http://www.nhk.or.jp/strl/hybridcast/index.html

「Hybridcast」「teleda API」「V-Low」・・・、5月24日からNHK放送技研公開 | 日経 xTECH(クロステック)


放送と通信の連携という目的で、テレビにアプリをインストールしてスマートフォンタブレットと連動して情報をやり取りして互いの画面に反映させたり、ネットから情報を取得してそれを反映させたり、といったサービスを実現するための規格で、その規格が実現したときにはこんなサービスが可能だよ、というプレゼン的な展示が主だった。


色々とニュース記事などでも紹介されてはいたけど、実際に展示を見ていた自分の印象としては「今後はタブレットをTVリモコンにしようとしてる」という流れを強く感じた。デジタル放送と言っても、使いづらくボタン数が多くて説明書読まないと訳がわからない従来のリモコンではこの先どうにもならないので、直感的で操作もしやすく手元にも情報を出せるタブレットやスマフォを今後はリモコンにすればいいんじゃないか、的な。

そんなもんAppleとかメーカーで独自にやってるじゃん、という感じだが、これはあくまで規格フォーマットであって、この規格の上に各社のサービスを載せていけるよう、具体的には2003年以降に何らかの形で規格の完成形を見せられるように準備している、という説明だった。



プレス撮影の映像があった



これを見ていてフッと発売予定ゲーム機のWiiUを思い出し、あれもやりたい事はこういう事なんだろうなあ、と思った。映像メディアの操作デバイスとして、タブレットみたいなものに置き換える方向に全ての業種で向かってるんだ、と。最近のテレビ関連技術の中では、一番影響が大きそうな、下世話に言えば金になりそうな話だと思った。


ただ、これらサービスについての解説員の説明にはちょっと不安を感じた。自分の説明しているサービスの魅力となる点が上手く把握できていなかったり、操作が覚束なかったり、用語の取り違えがやたらと目立ったり(上記リンク動画でもHTML5を最新ブラウザです、と紹介してるのはちょっと…)

デモ展示とか動いているものを沢山見せていたし、全体的に気合いが入ってるのは分かるんだけど、まだサービスが「こんなことができます」レベルのハリボテ例示だから質問されたときの説明に苦慮してる様子が見えてしまって、なんだか勿体無いなあ、と思わされた。


手話CGへの翻訳



気象に関するテキスト情報をリアルタイムで手話アニメーションCGに変換する技術。どちらかと言うとリアルタイムCG変換よりも、日本語を手話に自動変換する試行錯誤の方が面白かった展示。


手話と言うのはあまり研究が進んでなくて教育テキストも少ない(確かに検索をかけても出てくる関連出版物が全日本ろうあ連盟のものかNHK出版のものしかないと言う)状態で、どうも外部研究がほとんどされてない模様。さらに手話は単語が4000語ほどしかなく日本語の日常的に遣われる単語が数万あることから、まずは日本語の文章を手話の単語単位に分解表現する研究を本当に一から進めており、そこで蓄積した知識を元にやっと自動変換するという道のりを経ており、この辺りの苦労を切々と解説員が語っていた。




NHK 出演の手話通訳者に手話モーションだけでなく、変換の正確性評価についても協力を得ていたらしい



こんな調子なので日常会話の全てを自動変換するのはかなり不可能に近いため、気象や災害情報といった重要度が高く、定型文が多用される分野にターゲットを絞ることで、実用レベルの変換速度や表現の正確性が担保できるようになったとのこと。


この研究についての記事のコメント読んでると「テキストだけで十分」という意見が多いけど、後天的な聴覚異常はともかく先天的な異常だと読み書き能力の習得にかなり影響が出るらしい。

特集/聴覚障害者のコミュニケーション ろう者コミュニケーションの諸問題

実際にこのデモでも、「穏やかに晴れるところが多くなりそうです」という文章を「気分がよい(=穏やか)、明るい(=晴)、場所、たくさん、らしい」と手話翻訳していたので聴覚異常者の言語理解はコチラの想定するものとはかなり離れているケースもある、と考えたほうが良い気がする。


あとは突発的な災害発生時などにすぐに手話通訳者が手配できない状況が起こりうるので、技術でカバーする手段を用意しておくのは必要だとも。東日本大震災でも手話の重要性が再認識される場面が多かったので、いずれこの技術を利用した映像が放送波に乗ってくるかもしれない。(あんまり良い状況ではないけれど)


3D研究いろいろ

NHKは割と現在の3Dテレビのコンテンツ制作に乗り気でない、のでいつまで経っても日本の3Dコンテンツは数がそろわない〜みたいな論調の記事をどこかで読んだ気がする。

これかな?↓
オリンピックは3Dを楽しむ大チャンスなのに? 「miptv」で分かった最新3D事情(1) (1/2) - ITmedia NEWS


正直、自分も現在の奥行き情報があるだけのペラい3Dはちょっと…って思っている。NHK も本当にそんな風に思っているのかは分からないけど、NHK技研は3Dに関して現在販売されてるものの方式とは、別のアプローチで基礎研究レベルから色々と研究をしている模様。


数年前に来た時も展示されていたインテグラル立体テレビ。こちらも写真撮影は禁止だったので2011年の映像から。



2011年技研公開時のプレス映像



ジャンルとしては裸眼立体視に属する、のかな?。ベストな3〜5箇所以外は像がダブって見えてしまう現在でも市販されている裸眼立体視と違って、こちらは本当に上下左右どの角度から見ても立体に見える。ただし解像度もまだかなり低く、撮影環境がシビアすぎて一部がCGだったりと実用に向けてはかなりの壁がある印象。それでも、以前見たときは画面も小さく動きもほとんど無かったのが、今回はスポーツ映像の表示が出来ていたりと着実に進歩はしている様子。


こちらはホログラムの基礎研究。これは本当に「基礎研究」って感じで、やっと見せられるものが出てきましたってレベル。テレビの試験放送で「イ」の字を流した時ってこんなだったのかなって思う。

視線検出体験



こちらは体験コーナー。視線追跡装置を利用した研究の合間に体験型展示に出展する用のゲームを作って見ました、みたいな感じ。サッカーのPKを模していて、視線を認識したらキャッチした事になって、どれだけの割合でキャッチできるかを競うみたいなゲームだった。

この視線追跡装置自体は結構いろんな場面で使用されているようで、Webページのデザイン評価、導線評価で使用している例を聞いたことがある。やってみた実感としても精度はそれなりに高かったと思う。




そのほか



NHK としても子供の見学者を呼び込みたい意向があるのか、技研のイメージキャラクターを作成しており、着ぐるみと一緒に写真撮影などをやっていた。このキャラクター(「ラボちゃん」と言うらしい)も以前来たときよりも微妙にデザインが進化しており、パンフレットの絵とか着ぐるみの目とかがちょっとかわいらしい感じになっていた。

またスタンプラリーなども行っていて、スタンプを全部押すと出口でプレゼントとか番組宣伝パンフの入った袋をくれた。




文具セットと携帯ストラップ、キャラクターシールなどが入ってた


まとめ

他にも揺れる映像の不快度測定システムとか、外国人向けの日本語表現に書き換えるための支援システムとか、22.2マルチチャンネルの音響システムとか、面白いのはあった。スーパーハイビジョンとかはなんか凄すぎてもう家庭に来る現実感がなかった。

全体で印象に残ったのは、やはりHybridcastかな。これだけで牽引するわけではないけど、世の中全体のこれまでの生活スタイルが変化する一つのきっかけを起こすような話ではあるので、今後どうなっていくのかは都度チェックしておきたい話題だ。iPadをそろそろ買おうとも思った。

あとは以前に訪れた時よりも堅実な研究ばかりになったなあと感じた。以前来た時には、2chの書き込みから番組評価を拾い上げるシステムとか、結構尖った研究の展示もあったけど。あんまり尖りすぎてると「私の払った受信料を使ってこんな下らない事を」みたいに言い出す厄介な人がいるから表には出さないようにしてるんだろうか。

むしろ本放送の方でイッちゃったような番組が多くなってるから、技研ぐらいは堅い雰囲気で行こうとしてるのかも知れない。







…出口付近を見て前言撤回。やはりNHKはどこも少しイッちゃってる。

能登半島で輪島塗のミクさん痛箸を作ってきた

GWの前半を利用して能登半島へ行って来た。
半島をレンタカーでぐるぐる回っていた中で立ち寄った輪島市街で、輪島塗の沈金体験が出来るというのでやってみることにした。
沈金というのは塗物に上から絵を付ける技法のひとつで、塗り箸に模様を彫って、漆と金粉でその模様を定着させるというもの。
体験をやっていたのは、輪島工房長屋。一膳1500円で作ったらそのまま持ち帰ることが出来る。(蒔絵の方は後日配送)

輪島工房長屋


で、せっかく絵柄をつけられるのだから、ソレ系の絵を描いてみることにした。
なるべくシンプルな線で表現できそうな絵という事でこちらを採用。


はちゅねの元絵をiPod touchで取得。
ちなみに輪島市街はWiMAX受信可能エリアとなっていた。


練習と彫り方

いきなり箸を削り出してしまうのは流石にリスクが高すぎるということで、まず最初は練習用の板を使って削り方を習う。
削るための道具はこちら↓


一応ノミらしいんだけど、どう見てもボールペ・・・


彫り方のコツとしては3つのポイントがあって、

  1. 彫るときはカリカリと音が出るくらいしっかり深く彫る
  2. 縦彫りか横彫り、好きな方向を定めるとよい
  3. 曲線や○を彫るときは左側、右側というふうに分けて彫る


1. 沈金は彫った溝の部分に漆を摺り込んで、さらに金粉を沈めることで定着させるのだが、この時の溝が浅いと金粉がうまく定着しないため深く削ってやる必要がある。塗り箸の漆部分の下の木の部分までしっかり削ると「カリカリ」という軽い音がするので、これがちゃんと彫れていることの目安になるらしい。

http://www.wajimanuri.jp/salon/chinkin/chinkin.html


2. 彫るものが面積の小さく細い箸なので、自分が力を加減しやすい方向をある程度把握しておいて、あとはその方向に向けて彫れば良いように彫る土台である箸を回転させればやりやすいし、ミスがなくなるとのこと。


3. 曲線を彫る場合、とくに○を彫る場合には一筆でくるっと彫るのは失敗しやすい。ので左側と右側という風に分けてそれぞれを彫って合わせるイメージで彫るとうまく彫れる



上の3つを意識しながら、練習用の板をカリカリ削って大体の感覚をつかみつつ、いよいよ箸の方に直接彫りを入れていく。
ちなみに、彫り途中の箸の写真を撮るのにマクロレンズ(×4)が大活躍してくれた。
持ってきたはいいけど使いどころ絶対ないだろうなあ、と思っていただけに嬉しい誤算。


本番

これがベースとなる塗り箸、すでに黒い光沢が見事。


まずは目と口とほっぺの渦巻き。
この渦巻きが先ほどの3. の左側、右側に分割する彫り方をしたのだがなかなか厳しかった。


前髪を追加。


顔の輪郭線とサイドの髪。
この辺り、線がブレていて迷いを感じる。


襟とネクタイ。


シャツと腕を追加。


左腕。パネル部分はテキトーにごまかす。


右腕とツインテール
見切れてるけど裏側ではちゃんとネギも彫ってる。
箸の角の部分で必要以上に削れてしまって木目が剥き出しに…。


左のツインテール
このあと、ちまちまと影を入れる作業を施す。



ここまででとりあえず一本分の彫りが終わり。彫り始めからで大体40分近くかかった…。
とは言え、もっとグダグダになると思っていたのに想像以上に箸が彫りやすかった。
あのペン型のノミが細かい作業にベストすぎて侮れない。
慣れてきた後半になると、結構ペースアップして彫ることが出来ていた。


ということで、もう一本。
今度は居眠りバージョンで。


正面。
地味にヨダレ部分の彫りが難しかった。


右腕。
影の入れ方とか、曲線の引き方がやっつけ気味ながら一本目より迷いがない分上手くなってる気がする。


そしてネギ。
ちょうど一周して左側の髪が見えるようになっている。


2本目は慣れたもので、かなりやっつけ気味だったとは言え1本目の半分くらいの時間で彫り上げることに成功。
と言っても、両方合わせて1時間以上は優にかかっているんだが。
更にいえばやっつけ気分で作業したせいで、2本目のはちゅねは1本目と比べてずいぶん背丈が伸びてしまった。


沈金

そして、いよいよ沈金の本番作業に移る。
ここからの作業は工房長屋の職員のお姉さんにやって頂いた。
お姉さんに「よくここまで彫りましたね」と、半ば呆れたような視線を送られる。
どうもありがとうございます、我々の業界ではご褒美です。


まずは箸の溝に漆をすりこんでいく。


余分な表面の漆を拭き取った後に、金粉をすりこんでいく。



自分の彫り引いた線に金粉が入って光を放つようになっていく様はなかなか感動的ですらある。



そして、出来上がりがコチラ。

適当にガリガリ削ってた影とか袖の塗り潰しとかにも、ちゃんと金が入ってる。



2本目の方は迷いがなかった分、線が細めになっているがそれでも金はちゃんと乗っている。



正直、あんま期待せずやってきた体験だったのでそこまで気合を入れるつもりもなかったのだが、思いの外熱中してしまった。
多分、彫ると言うよりは描くという方が近いくらいの感覚でサックリ苦労なく出来てしまうのが大きかったかもしれない。
結局、1時間半ぐらい滞在してたのでその後の予定が全部狂ってしまったのはご愛嬌。

この沈金体験、ちょっとハマってしまったので関東圏の方でもやってる所ないかなー、と思ってググってみたけど本当に石川県ぐらいにしか出来るところが無いらしい。というか、「沈金」ではなく「賃金」の方で検索が引っかかるのはいかがと思う。


おまけ


箸の天井部分には「3」と「9」を彫った。この部分は股の間に挟む位しか固定も出来ないし本当に彫り辛かった…。

横浜コミュニティサイクル baybikeを利用してみた

http://docomo-cycle.jp/yokohama/top

baybikeについての詳細は↑のリンクを見てもらうとして、要はレンタル自転車システムである。
従来のものと違うのは、自転車を借りた同じ場所に戻ってきて返すというのではなく、複数存在するサイクルポートのどこに返却してもOKといった仕組みとなっていること。
2012年3月末までは登録料金がタダなのでとりあえず今のうちに登録しておこう、ついでに実際に使ってみよう、と思っていた。
…のだが、ここ最近は週末だけ天気が悪いという残念な状態だったため、なかなか実行に移せずにいた。そして、20日の祝日にようやく曇り空だが日中の気温は高めという天候に恵まれたため、そそくさと桜木町へ向かった。

登録

会員登録は登録カウンターを訪れてそこのPCを借りて行ったのだが、どうやら自宅PCやモバイルでも登録ができるのでここまで来る必要はなかったらしい、と登録所にたどり着いた時点で気付く。ま、まあ、利用方法とか説明してもらえるし、すぐ側のサイクルポートから利用ができたりするので、現地で登録するのはそれはそれで有効だと思う。

登録所は一箇所のみ。最寄はみなとみらい線馬車道駅だが、桜木町駅でも徒歩圏内に位置する。(というか、馬車道駅使わないから桜木町駅からこんなに近かったの初めて知ったわ…)
横浜アイランドタワーを突っ切った、北仲橋の手前あたりに不自然に大量の自転車が置いてあるスペースがあるので分かりやすい。
とはいえ、入り口が自転車ポートを突っ切っていかないといけないので軽く迷った。道路から一段下がったところに登録所があるので柵を飛び越えようかと結構本気で考えてた。







このサービスは名目上、社会実験という事になっているため2014年3月までの実施である。だからだろうか、登録カウンターとなっている建物がやけにプレハブっぽいのは。
登録に必要なのは携帯電話とクレジットカード、使用料金はすべてクレジットからの引き落としとなる。また、携帯電話がおサイフケータイ対応の場合はそれで個人認証ができるので、専用ICカードが不要となる(ICカードの場合は、郵送もしくは登録カウンター受取の手間がある)。
実施主体にNTTドコモが入ってるが、ausoftbankの携帯電話で使えないなどといったことはなかった。

プレハブ風登録所 大量の未使用チャリがステンバーイ

貸出しと返却

自転車は←のパネルにおサイフケータイ付き携帯電話(またはICカード)をかざすことで借りられるようになる。ちなみに、登録前の携帯電話をかざすことで空メール送信画面になり、そのままモバイルで登録処理ができてしまうらしい。
電話をかざすと、使用可能な自転車ポートのランプボタンが点灯するので、好きなものを選んでボタンを押し自転車をポートから引っこ抜けば使用開始となる。








使用を開始すると携帯電話にメールが送られてくる。このとき、自転車に付属しているチェーンロックの暗証番号も通知される。
自転車の使用料金は1回30分で105円(1回利用プランの場合)。超過30分毎に210円の追加料金を取られるため、目的地につく前に時間が近くなったら一旦近くのポートで返却処理をしてまた借りたほうが良い。なお、返却時間の5分前には注意喚起のメールも届く。

返却時もまず携帯電話をかざすことで返却可能なポートのランプボタンが光るので、ボタンを押してから自転車を突っ込んでやれば返却終了である。この時も返却確認のメールが届く。

自転車ポートのランプ 送られてくるメール

自転車

使用されているのはブリヂストン社製のベガスという自転車の特別仕様。3段変速ギアと手元で点灯、消灯できるLEDライトに加えて前カゴとダイアルチェーンロックが追加装備されている。

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最初に見たときはちっちぇチャリだなーとか思ったけど、実際に乗ってみると意外と推進力が高くて走行に問題なし。というか、みなとみらいにひしめく観光客の多さを考えると小さくて軽いというのはむしろメリットだったりする。また、港エリアは自転車の乗り入れが禁止されているところも多いので、押して歩く上でも軽いのは有難かったり。

右ハンドルは3段変速 左ハンドルはLEDライトスイッチ
ダイアルチェーン錠 降りた所

走行コース

当日は

  1. 馬車道万国橋→新港パーク一周→赤レンガ倉庫、ここで返却。徒歩で赤レンガをうろうろ
  2. 赤レンガ倉庫→象の鼻パーク→横浜公園山下公園、ここで返却。徒歩で大桟橋をうろうろ
  3. 山下公園日本大通り→北仲橋→みなとみらい大通り→ベイクォーター、ここで返却し横浜駅へ。

といったコースを辿りつつ、写真を撮りまくってみた。
とくに最後の方は時間なかったので、画面も見ずにカメラを胸の位置に固定してバシバシ撮ってた。オートモード万歳。

万国橋から運河を望む ワールドポーターズからコスモワールド
赤レンガ倉庫のサイクルポート 赤レンガ広場は工事中
海上保安庁基地と資料館 旧横浜港駅ホーム
象の鼻パーク 象の鼻テラスにてサービスカット
横浜スタジアム 大桟橋入り口
大桟橋デッキ 大型客船がちょうど出港するところ
山下公園の大道芸 夕暮れの桜木町駅
BLITZ前の行列 そろそろベイクォーター
ベイクォーターは地下駐輪場 返却終了

まとめ

1回30分は短いと思っていたが、最後は山下公園から横浜駅東口まで直行で20分ぐらいで着いたので、それなりに距離は稼げる模様。
電車を利用することを考えたら天候には左右されるものの105円で安く、また鉄道がカバーしてない港側にもサクッと行けるのでそこそこに使いどころはありそう。

ただサイクルポートの分布が妙に偏っていて、パシフィコ近辺になかったり、新高島や伊勢佐木のエリアに少なかったり、野毛の方など完全に無視されてたり、土地柄の問題とかあるんだろうけど、もうちょっと均等にサイクルポートを分布しておいてくれると良かった。
まあ、このあたりは自転車もサイクルポートも登録所近辺に大量に準備されていたし、まだまだポートを増設する気は十分ありそうなので、今後に期待したいところ。

クローズアップレンズ比較

一眼デジカメで出来る限り寄り寄りで写真を撮りたくてクローズアップレンズを試してみた。クローズアップレンズについては以下参照。


マクロ撮影時の小さな助っ人「クローズアップレンズ」とは? - 日経トレンディネット

クローズアップレンズ レビュー

クローズアップレンズを使ってマクロ撮影にチャレンジする (1/2) - ITmedia NEWS


MCの方だとヨドバシで1枚700円ぐらいで買えるので、お試しにポイントで購入してみた。また初期装備の電動ズームレンズは37mm径で、そのままのサイズで使えるレンズはヨドバシに売ってなかったので37mm→52mmのステップアップリングも同時に購入した。
購入したのはマルミ光機のMCクローズアップレンズ52mm。+2、+3、+4と3枚購入。

ステップアップリング(+3装着状態) クローズアップレンズ(左から+2、+3、+4)


とりあえず我が家のねんどろミクさんにモデルになって頂いた。
マクロモードで最大ズーム(3倍:42cm)にしてギリギリまで寄って撮影。

装着なし
+2装着
+3装着
+4装着
+2、+3装着
+2、+4装着
+3、+4装着
+2、+3、+4装着

第15回文化庁メディア芸術祭に行ってきた

毎年恒例、国立新美術館で開催される文化庁メディア芸術祭を見に行ってきた。
何が賞取ったとかは取り立てて紹介する気がないんで公式リンクから確認を。

http://plaza.bunka.go.jp/festival/

今回は六本木エリアの様々な施設で映像作品の上映会やゲームの試遊展示をしてたり、メルセデス・ベンツ痛車の展示をやったり(ベンツ何してんのww)と、規模を拡大して開催していた。今回は廻ってる時間なかったので、新美術館の受賞作品展示だけ見て来た。

最近、カメラを買ったのでデビュー戦のつもりで行ったんだけど、普段あまりこういう所で熱心に写真を撮ったりしないので家に帰って見てみたら全然枚数撮ってなかった。
一応この展示会は撮影OKなところが多いんだけど、それでも少し腰が引けてしまう。後半は人も多くなって来てたし。

アート部門

しっぱなに展示されてた「particles」。発光、明滅するボールがレールを転がりながら空間を移動する。一言で言えば「でかくて光るSPACEWARP」。いくつになっても、こういうのにワクワクする自分がいることを再確認。


「Monkey Business」。Kinect使ってサルのぬいぐるみが自分と同じ動きをするっつーヤツ。これはアートに含めていいのかと思いつつ、Kinectも色んなところでその使い方を模索されてるなあと思った。


映像作品なので写真は撮らなかったが、大賞の「Que voz feio」がかなり面白かった。双子が同じ内容の過去の体験を語る様子を同時にモノクロ映像で流すんだけど、そこで語られてる内容の違和感とか、致命的な認識のズレとかが、強烈に後味の悪い印象を残してホラー映画を観た後のような感覚になった。

(以下、ネタバレ)
双子の中年女性が「子供の頃にブローチを誤飲した事が原因でおかしな声になった」という体験をそれぞれ語るのだが、二人とも自分だけがその体験をしたと記憶していて、吐き出すために病院で逆さ吊りにされた時の事やその時に見えた光景など、その体験をほとんど同じに、自分が経験したように生々しく語る。
どちらかは確実に記憶が改変されているのだけど、観ている方は同時に字幕で流れる(双子はポルトガル語で話している)体験談を追う内に混乱し、強烈な違和感だけが残り続ける。
そして、姉(妹)の声について語るとき片方は「姉(妹)は自分の声とそっくりなのであれが原因ではないのでは」と語り、もう片方は「姉(妹)は普通の声なのに自分の声は酷い声だ」と語ったところで話が終わる。
最後に姉妹のそれぞれの部屋がスクロールで映り、それぞれが飾っている二人の子供の頃の写真が大写しになって終わる。

マンガ部門

大賞受賞作の「土星マンション」。
これに限らず、最近はSF近未来的な世界における日常みたいなテーマの作品が流行ってるんだろうか。藤子・F・不二夫のスピリッツを継承したみたいな作品多くなってる気がする。

個人的には、文化庁メディア芸術祭で賞取る作品ってそれほど琴線に引っかからんのだよなあ。
あそこで選ばれてる作品って、なんというかビレッジヴァンガードとか青山ブックセンターに置かれてるようなオシャレの香りがするというか。芸術性という点で評価をしてるんだろうけど、自分が読みたいのはそっちじゃないんで。
審査委員会推薦作品あたりの段階だと、まだ良さそうなのもあるんだけど。

だんだんWEBコミックスマートフォンで展開されているようなコミックが賞を取るようになってきてる。


アニメーション部門

アニメーション部門エリアは全域写真撮影禁止なので、写真はないよ。
まどかさん等身大フィギュアとかあったんだけど、当然撮影は禁止だったよ。
マンガエリアは原画だろうがいくらでも撮影OKなのにアニメは全部アカンってのが良く分からんけどね。動画撮られたくないのはなんとなく分かるけども。

メディア芸術祭で賞を取るアニメ作品って、大体地味なのが多いけど今年は大賞がアレだから他が徹底的に地味に見えた。
鬼神伝とかも劇場版で豪華キャスト()なのに画面暗いから微妙に埋没しちゃってたな。
「やさしいマーチ」の前に人が集まってたのも、明るい色味の作品にみんな飢えてたからかもしれない。

エンターテインメント部門

大賞の「SPACE BALLOON PROJECT」。バルーンでスマートフォンとカメラを成層圏まで浮上させて、そこで募集したメッセージを表示させ、その模様をUSTREAMで流したプロジェクト、らしい。
これはエンターテインメントなのかな?どっちかと言うとアートに近い気がするんだが。

この部門は以前は携帯機を含むゲーム機の独壇場だったけど、今や完全にスマートフォンに持っていかれてる。審査委員会推薦作品でも3DSタイトルが2本ぐらいしか選出されてないし。
一番悲しいのはKinect自体が推薦作品として選出されてるけど、それを用いたゲームソフトは1本も選出されてないところだな。それどころか、アート部門でKinectを使った作品が選出されてるという有様だし。

敬礼アプリとか、プチプチアプリとか、どこか情報サイトとかで見たことあるようなアプリも展示されてた。


その他

最後、出口付近でクリエイター育成支援事業の成果発表が展示されていた中で一つ面白いのがあった。

「ゲームキョウカイ」。ゲームウォッチファミコンゲームボーイスーファミ、サターン、プレステ、ニンテンドーDSPSPWiiiPhoneKinectと世代ごとのゲーム機が壁際に並べられている。画面の左から右へ、もしくは下から上へと障害物や敵を乗り越えながらキャラクターを操作すると、隣接するゲーム機にキャラクターが移動する(ように見える)。そうやって、ゲーム機を渡り歩きながら右端のゴール地点を目指すという作品。
発想の面白さもさることながら、それぞれのゲーム機で遊ぶ内容がファミコンはマリオ風だったり、サターンはバーチャファイター風だったり、PSはバイオハザード風だったりと、当時の流行作品を微妙にパロっていて楽しい。解説員の人の話によると、ゲームメーカーに逐一使用や作成の許諾を得てたり、当時発売のTVモニタをヤフオクで落札してたりと色んな方面で努力の跡が偲ばれていい感じ。

まとめ

今年は全体的にこじんまりした展示だったなあ、と感じた。スマートフォン作品が増えたのが原因だろうか。

わざわざ展示を見に行ってスマートフォンを弄るのではあまり面白くないので、今後はスマートフォン作品は厳しく厳選して欲しいなあと思う。でも、来年はKinect作品が大量に出展されてそうな気もする。

あと、文化庁メディア芸術祭の場合は作品製作者が展示してるわけではないので質問は解説員にするのだけど、その解説員の質がピンキリだなあと思う。何を聞いても「私は作者でないのでよく分かりません」と答えちゃう人もいるし、積極的に細かい目に見えない部分の技術の話とか、製作時の裏話までしてくれる人もいる。
他の展示会だと製作者と解説者が同じなので説明不足は作者側の責任だけど、今回みたいに製作者と解説員が別の場合は解説員がヘボいと(作者が解説員とコミュニケーションを取らない人という可能性はあるけど)作者が可哀想なことになるなあ、とは思った。